レア10以上が取引できない問題点

次回のアップデートで新たにレア10以上の武器とユニットが実装されます。PSO2公式ブログによれば、これらのアイテムに関してはマイショップへの出店、プリミアム会員同士のトレードなど、一切の取引ができないそうです。今回の仕様変更のコンセプトとして次の内容が挙げられていました。

  • プレイヤー自らレアアイテムを掘り起こす楽しみを味わって欲しい
  • メセタで全て購入できることによって稼ぎ効率が良いマップばかりで遊ばれる現状の打開
  • 一期一会の機会を増やしたい
  • インフレを抑えたい

たしかに、メセタで購入できないようにすることによって、欲しいレア10アイテムがドロップした瞬間の喜びは大きくなるでしょう。おそらくですが、この発想はモンスターハンターフロンティア(以下MHF)を模範しているように思えます。したがって、PSO2とMHFの違いを明確にすると問題点が見えてきます。

まずMHFのモンスターが落とすのは武器ではなく、その素材です。この素材は剣や弓、ハンマー、防具などさまざまなアイテム作成に必要な要素として利用することができます。PSO2がドロップするのは武器やユニットです。つまり完成品であるため、ランチャーをドロップするエネミーのクエストなら当然レンジャーばかりが集まります。一種類のボスエネミーが複数のクラスに対応した武器をドロップする仕様でなければ、一期一会というコンセプトを達成することはできないでしょう。

次に色々なマップで遊んでほしいという内容についてです。現在では、どのレアアイテムを手に入れてもマイショップ出店権があるプレイヤーなら、それを換金できるため、どのマップでもレアドロップの期待感を抱くことができました。しかし、今回の仕様では自分のクラスとは無関係の武器が手に入るクエストをプレイするメリットがなくなります。これまでは、「なんとなくデ・マルモスと戦いたいな。レアが出たらお金持ちになれるし」という動機を抱くことができました。しかし、これからは自分に不要なクエストを受注する動機が著しく低下して、同じマップ、同じエネミーで何度も遊ぶ状況が予測されます。

実際にアップデートが施されなければ結果はわかりません。ただ、マイショップで購入する側ばかりを考察して、出品する側の行動を予測できていない印象を感じます。公式ブログにはアイテムが無駄にならないシステムも考えていきたいという一文もありましたが、ゲーム内経済に取り入れなくてはメセタ自体の価値が低下してしまいます。つまりインフレが発生する可能性があります。

経済における通貨は揺るがない信用の上で成り立ちます。PSO2では、NPCショップや強化費用がそれに当たると思われます。ここでメセタを回収すればインフレを抑えることができますが、繊細に調整しなければデフレの原因にもなりかねません。

ビギナーに対して厳しい経済状況にならないために、レア9までの武器とユニットに関しては流通できるシステムを残すそうです。今はまだ新規プレイヤーが増えているそうなので良いかもしれませんが、ほとんどのプレイヤーがレア10以上を手に入れるレベルまで到達した場合に市場から消費者がいなくなります。つまりデフレになります。現実の資本主義経済は企業がより良いものを発売することで、デフレを抑えていますがPSO2はそこにシステム上の制限をかけていることになります。

デフレになった状態を強化費用やNPC売却額で調整できたのしても、流通の停滞が発生していることは変わりないのでマイショップというシステム自体が機能しなくなります。それによるプレミアム会員の減少は無視できないのはずです。

せめて、レア10以上の武器は出店できるが、購入者は装備できないという制限に緩和した方が良いと考えています。つまり、属性強化用として取引可能にすれば、これまでの出品する側のメリットを維持しつつ、自らアイテムを探すスタイルを築くことができます。また、レア武器を入手後も属性強化用に同じクエストを何度もプレイする展開を防ぐこともできます。


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